観察が進むほど「意味」が視線を強く導く
参加者本人のデータから作った概念モデルは、他人のデータから作ったモデルより、その人の視線をよく予測しました。
これは、同じ景色を見ても、人によって繰り返し注意を向けやすい「意味」が異なる可能性を示します。
実際に、ある参加者が特に注目した場所を意味の近さで分類すると、キーボードやメモ帳などの「書くこと」、壁の装飾やモールディングなどの「室内装飾」といったまとまりが現れました。
外見や場所の異なる物体でも、概念的につながっていれば、同じ人の注意を引くことがあったのです。
ちなみに、視線を導く情報の強さは、観察時間とともに変化しました。
初期には画面中央や地平線付近といった位置の影響が強く、その後に物体の形や外見の影響が現れました。
さらに観察が進むと、対象の意味や関係性を扱う概念モデルの予測力が高まりました。
概念モデルが個人差を捉える力は、観察開始から6秒以降に空間モデルを、8秒以降には画像モデルを上回っています。
研究チームは、これが、まず空間を大まかに捉え、その後に場面の意味を理解していく過程を反映している可能性があると考えています。
さらに再検査では、分析対象となった26人が7~9日後に新しい40場面を観察しました。
最初の実験から作った本人用モデルは、2回目にも他人のモデルより本人の視線をよく予測しました。
視線の個人差には、その日の気分や疲労だけでは説明できない、比較的安定した傾向が含まれていたのです。
今回わかったのは、私たちが知識や経験、期待をもとに、目の前の世界から異なる情報を選び取っているということです。
同じ景色を見ていても、私たちの目が拾い上げている「世界」は、一人ひとり少しずつ違っているのです。


































視覚はトップダウン式に働く、というのはよく言われるよね。
例えば、街中の赤色をできるだけたくさん探す、と決めて街歩きをすると、
今までまったく見えてなかった看板がいくつも目に飛び込んでくる、みたいに。
新しい靴がほしい、最近転んだ、だと下の方ばっかり見てる気はするし匂い音に影響されてもいるから室内vrと実際のカフェ付近とでは導線一緒にはならなさそうだけど個人特定できるほど不変な行動様式にはならなさそうな。