その3:人間関係をたいせつに育む
長く幸せに生きるうえで、特に重要だと考えられているのが、友人や家族などとの良好な人間関係です。
成人の人生を追跡した有名な「ハーバード成人発達研究」は、参加者たちの生活を80年以上にわたって調べてきました。
この研究で示されたのは、良好な人間関係を持っている人ほど、幸福度だけでなく、身体的健康や認知機能、長寿の面でも良好な傾向があるということです。
その影響は、財産や仕事上の成功、知能の高さだけでは説明できないほど大きいとされています。
筋力や体力を維持するうえで定期的な運動が必要なように、人間関係も何もしなければ自然に良好な状態が続くとは限りません。
連絡を取る、相手の話を聞く、食事をともにする、困ったときに助け合うといった小さな行動を、意識的に続ける必要があります。

過去のメタ分析では、社会的孤立による健康上のリスクは、1日にたばこを15本吸うことに匹敵するほど大きいと示されました。
また、孤独は単に寂しい気分を生じさせるだけでなく、全身の炎症や病気に関わる生理的な経路と関連する可能性も指摘されています。
私たちが人とのつながりを必要とするのは、気持ちの問題だけではありません。
人間の心と体は、他者と関わりながら生きることを前提として形づくられているのです。



























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