新種のカメムシ4種にテイラー・スウィフトにちなむ名前
新種のカメムシ4種にテイラー・スウィフトにちなむ名前 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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新種のカメムシ4種にテイラー・スウィフトにちなむ名前

2026.09.18 07:45:04 Friday

ライブの帰り道は、街灯もコンビニの看板も、なぜかその歌手の色に見えてきます。

昆虫の研究者が選んだ置き場所は、新しく見つけた虫の学名。

アメリカのカリフォルニア大学リバーサイド校の研究チームが、オーストラリアの虫から12の新種を見つけました。

見つかったのは、木の花を食べる小さなカメムシの仲間です。

そのうち、黄色い体に赤い差し色が入った4種に、歌手テイラー・スウィフトにちなむ名前が付けられました。

実際のカメムシの画像はこちら(画像1画像2)。

属の名前は、新しく作られた「スウィフティフィルス」です。

名前の由来は、彼女の見た目と、アルバムの題名です。

研究内容の詳細は2026年9月9日に『Insect Systematics & Evolution』にて発表されました

Meet Swiftiephylus, an Australian bug named after Taylor Swift (Science News) https://www.sciencenews.org/article/swiftiephylus-bug-named-taylor-swift Restiid-Feeding Semiini (Hemiptera: Miridae: Phylinae) From Western Australia: Description and Phylogenetic Analysis of the New Plant Bug Genus Restiophylus, n. gen (Annals of the Entomological Society of America, 2015) https://doi.org/10.1093/aesa/sav105 Nineteen New Genera and 82 New Species of Cremnorrhinina from Australia (Bulletin of the American Museum of Natural History, 2016) https://doi.org/10.1206/amnb-925-00-1-279.1
New genera and species of Australian sheoak-associated plant bugs (Hemiptera: Miridae: Phylinae: Pilophorini and Semiini) https://doi.org/10.1163/1876312x-bja10090

「黄色に赤」の小さな虫が、歌手の名前をもらうまで

「黄色に赤」の小さな虫が、歌手の名前をもらうまで
「黄色に赤」の小さな虫が、歌手の名前をもらうまで / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

舞台はオーストラリアに生える木、モクマオウです。

英語では「シーオーク」と呼ばれ、この木の花を食べる小さなカメムシの仲間が暮らしています。

大きさはレンズ豆(平たい小さな豆)より小さく、目が大きいのが特徴です。

研究チームは、この木から集められて保管されていた593点の標本を調べました。

標本は、オーストラリア各地のモクマオウの仲間から集められたものです。

体のつくりと色、そして遺伝子を、すでに知られている種と比べる。

その結果、12の新種が見つかり、5つの新しい属に分けられました。

種が生徒なら、属(ぞく)はクラスです。似た者どうしを一つの部屋にまとめる入れ物と考えてください。

新しい属のなかに、「スウィフティフィルス」と名付けられたものがあります。

ここに入った4種が、テイラー・スウィフトにちなんだ名前を持っています。

決め手は、黄色い体に入った赤い差し色でした。

研究チームの昆虫学者サラ・シュローダー氏は、こう話しています。

「テイラーといえば赤い口紅が有名です。ファンは親しみを込めてブロンディと呼びます」

ブロンディは、金髪の人を指す呼び名。

金髪に赤い口紅という姿が、虫の黄色と赤にそのまま重なったわけです。

シュローダー氏自身が、長年のファンでした。

「テイラーの音楽は、私の人生の大きな節目の多くを支えてくれました」

「だから、この種に彼女の名前を付けて、音楽へのお返しを贈るのは、私には自然なことでした」と続けます。

ナゾロジーでは以前、テイラー・スウィフトのライブで地面が揺れた話を紹介しました(テイラー・スウィフトのライブによりM2.3の地震が発生!)。

名前の付け方も、ファンならではです。

本人の名前からは「タイロラエ(taylorae)」。

残りは、アルバムの名前をラテン語にした言葉です。

「Lover」はアマートル(amator)、「Fearless」はイントレピドゥス(intrepidus)。

「The Tortured Poets Department」からは、ポエトールム(poetorum)が生まれました。

4種の名前は、本人とアルバムから
4種の名前は、本人とアルバムから / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

研究チームは論文で、「観客を沸かせる才能、胸を締め付ける歌詞、多くの人に届けた喜びと安らぎ」に敬意を表すと書いています。

ただ、名前の話はこの研究のほんの一部です。

論文によると、モクマオウで暮らすこの仲間は、種が違っても色の模様がよく似ているそうです。

なぜ、似た色になったのでしょうか。

次ページ「似た色」のわけと、名前を付けることの意味

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