新種のカメムシ4種にテイラー・スウィフトにちなむ名前
新種のカメムシ4種にテイラー・スウィフトにちなむ名前 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
insect

新種のカメムシ4種にテイラー・スウィフトにちなむ名前 (2/2)

2026.09.18 07:45:04 Friday

前ページ「黄色に赤」の小さな虫が、歌手の名前をもらうまで

<

1

2

>

「似た色」のわけと、名前を付けることの意味

「似た色」のわけと、名前を付けることの意味
「似た色」のわけと、名前を付けることの意味 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

研究チームの考えは、花に紛れるための色ではないか、というものです。

モクマオウの花にまぎれて目立たなくなるように、別々の種が同じような色に近づいてきたのかもしれません。

こうした変化は、収斂進化(しゅうれんしんか。別々の生き物が、同じような姿に近づくこと)と呼ばれます。

ただし、論文はこれを「示唆される」と書いており、まだ仮説の段階です。

世界には植物を食べるカメムシの仲間が数多くいますが、オーストラリアでの多様性はよく分かっていませんでした。

この虫を集めて記録する仕事は、リバーサイド校の昆虫学者クリスティアーネ・ワイラウフ氏らが以前から続けてきたものです。

シュローダー氏は博士課程の研究として、その中の正体不明の虫を引き継ぎました。

「本当にわくわくしました」とシュローダー氏。「新種を発表できるのは、科学者にとって夢のようなことです」

氏は、見つけた種を正式に発表して名前を付けることが、生き物を守る土台になると話しています。

そこにいると分かっていない生き物は、守りようがないからです。

名前の付いていない昆虫は、まだ何百万種もいる可能性があります。

この研究で言えるのは、モクマオウで暮らす虫の中に、名前の無い種と属がいくつも残っていたことです。

分け方の根拠は、体のつくりの記録と、遺伝子から見えてきた新しい系統(生き物どうしの近さの家系図)の仮説です。

似た色が花に紛れるためかどうかは、この研究では確かめられていません。

示されたのは、その可能性までです。

調べたのはオーストラリアのモクマオウの仲間から集められた標本で、ほかの木に付く仲間はこの研究の範囲の外です。

この研究で言えること、言えないこと
この研究で言えること、言えないこと / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

保管されていた標本の中に、まだ名前の無い虫が眠っていた。歌手の名前とともに、そのことを思い出させてくれる研究です。

ライブで地面を揺らした歌手の名前が、今度は虫の学名に刻まれました。ファンの愛は、地面も学名も揺るがすようです。

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

0 / 1000

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

昆虫のニュースinsect news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!