VRの中で「ドキドキ」を作ってから相手を選ぶ実験

研究の土台にあるのは、胸の高鳴りや手のひらの汗といった体の興奮が恋とは関係のない原因で起きたのに、それを誰かへのときめきと誤って受け取ってしまう、という考え方です。
有名な1974年の実験では、怖くてぐらぐら揺れる吊り橋を渡った男性は、しっかりした安全な橋を渡った男性より、あとで女性の研究者に電話をかけやすかったといいます。
一方、今どきのマッチングアプリでは、写真と短い文章から素早く相手を判断するため、見た目の印象がとても大きな力を持つことがこれまでの研究でも示されています。
ただ、興奮の取り違えを調べたこれまでの研究の多くは、対面の場面を使ったものでした。
そこでチームは、画面越しに相手を選ぶ現代でも、同じ心のクセが表れるのかを確かめようとしたのです。
実験に参加したのは、大学のキャンパスで集められた130人で、平均年齢はおよそ23歳でした。
参加者はランダムに2つのグループに分けられ、それぞれ3分間のVR体験をしました。
片方は、静かな森の景色を眺める落ち着いた体験です。
もう片方は、「ビートセイバー(Beat Saber)」というテンポの速いリズムゲームで遊ぶ、興奮しやすい体験です。
その直後、参加者はアプリ風に作られた8人分のニセのプロフィールを見ました。
プロフィールの性別は、参加者それぞれの恋愛の対象に合わせてありました。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(恋活・婚活のプロフィールに書くと「恋愛対象外になる内容」とは)
参加者はプロフィールの一人ひとりについて、見た目の魅力や性的な温かみ、相性、自分と似ているか、相手も好意を返してくれそうか、実際にデートに行く見込みはどのくらいかを評価しました。
最後に、スワイプで相手を選ぶアプリの仕組みをまねて、それぞれのプロフィールを「アリ」か「ナシ」の二択で選んでもらいました。





















