黄色と黒のファイアサラマンダー、紫外線で「青緑に光る」と判明
黄色と黒のファイアサラマンダー、紫外線で「青緑に光る」と判明 / 紫外線を当てたファイアサラマンダーのおなか側。青緑に光る点が、おなか一面に散らばっています。 Credit: Burriel-Carranza et al., Royal Society Open Science (2026)(CC BY 4.0、図1の一部を切り出し)
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黄色と黒のファイアサラマンダー、紫外線で「青緑に光る」と判明 (2/3)

2026.10.14 07:30:00 Wednesday

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紫外線を当てると現れた「もう一つの姿」とは?

論文の図1。(a〜d)は1匹をおなか側から見た姿で、光る点が散らばっています。(e)は別の個体を普通の光で、(f)は同じ個体に紫外線を当てた姿、(g)はもう1匹を横から見た姿です。
論文の図1。(a〜d)は1匹をおなか側から見た姿で、光る点が散らばっています。(e)は別の個体を普通の光で、(f)は同じ個体に紫外線を当てた姿、(g)はもう1匹を横から見た姿です。Credit: Burriel-Carranza et al., Royal Society Open Science (2026)(CC BY 4.0)

紫外線を当てると、ファイアサラマンダーの体は青緑色にはっきりと光りました。

皮ふの物質が、人には見えない紫外線を吸いこみ、そのエネルギーの一部を目に見える緑や青緑の光として放っていたのです。

この種で生物蛍光が確かめられたのは、今回が初めてです。

光がとくに目立ったのは、黄色いお腹側と体の側面、そして皮ふの腺(液を出す小さな器官)から出る分泌物でした。

体の表面には点々と散らばった光の模様も見え、これは腺から液が出てくる管の位置と重なっていました。

皮ふの組織を細かく調べると、紫外線から紫にかけての光を当てたときに、表皮(皮ふの外側の層)と「顆粒腺」と呼ばれる腺が、幅広い青緑の光を放っていました。

つまり青緑の光は、毒で身を守るしくみにかかわる組織そのものに、深く結びついているとみられます。

さらにくわしく調べると、腺で光る物質は、表皮で光る物質とは別のものだと分かりました。

しかも腺の光る物質は血液の成分にも広く見つかり、血の流れにのって体の中を運ばれている可能性が出てきました。

光る物質が血の流れで運ばれるという特徴は、これまでツリーフロッグと呼ばれるカエルの仲間でしか知られていませんでした。

そして注目すべきは、分泌物が付いた場所で、その光が24時間以上も残り続けたことです。

次ページ残り続ける青緑の光は、何のためにあるのか

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