紫外線を当てると現れた「もう一つの姿」とは?

紫外線を当てると、ファイアサラマンダーの体は青緑色にはっきりと光りました。
皮ふの物質が、人には見えない紫外線を吸いこみ、そのエネルギーの一部を目に見える緑や青緑の光として放っていたのです。
この種で生物蛍光が確かめられたのは、今回が初めてです。
光がとくに目立ったのは、黄色いお腹側と体の側面、そして皮ふの腺(液を出す小さな器官)から出る分泌物でした。
体の表面には点々と散らばった光の模様も見え、これは腺から液が出てくる管の位置と重なっていました。
皮ふの組織を細かく調べると、紫外線から紫にかけての光を当てたときに、表皮(皮ふの外側の層)と「顆粒腺」と呼ばれる腺が、幅広い青緑の光を放っていました。
つまり青緑の光は、毒で身を守るしくみにかかわる組織そのものに、深く結びついているとみられます。
さらにくわしく調べると、腺で光る物質は、表皮で光る物質とは別のものだと分かりました。
しかも腺の光る物質は血液の成分にも広く見つかり、血の流れにのって体の中を運ばれている可能性が出てきました。
光る物質が血の流れで運ばれるという特徴は、これまでツリーフロッグと呼ばれるカエルの仲間でしか知られていませんでした。
そして注目すべきは、分泌物が付いた場所で、その光が24時間以上も残り続けたことです。




