「意識」の本質に迫ることができるか
別のタスクでは、ロボットはマーカーを使って「ライティング」をおこないました。その際、ロボットが自らの変化を察知できるかをテストするために、研究者らはパーツの一部を変形させたものと置き換えています。すると、ロボットはパーツの変化を認識し、ほぼパフォーマンスの質を落とさずタスクを完了させたのです。
このロボットは、「意識」とはいったい何なのかといった古くからのミステリーに対して、新たな光を当ててくれる存在となる可能性があります。これまで哲学者や心理学者、認知科学者らが1000年考え続けても、意識の本質に迫ることはほとんどできなかった言っても過言ではありません。
「意識」を持つロボットが暴走し、人類が危機を迎えるといった光景はSF小説や映画でたびたび描かれます。これに関して研究者らは、そうした危険性を意識しながら研究を進めているとのこと。可能性の大きな技術であればあるほど、その開発・運用は大きな注意のもとで行われなければなりません。
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