みなさん、恋してますか?かく言う私は、サッパリです。
今回は、恋愛事情に乏しくてもとりあえず月50本は映画を観てしまう筆者が、選りすぐりの「人間以外との恋愛映画」をご紹介。
「人間はもう諦めた」という1周回ってポジティブな方、あるいはモテすぎて「人間との恋愛に飽きた」という羨まけしからん方のどちらにもオススメです。
人外恋愛の肝は、なんといっても「禁じられた恋」的な雰囲気。ドキドキも一層高鳴ります。
さらに内面の美しさや、人種差別のように「マイノリティが陥る苦しみ」を教えてくれる奥深いジャンルでもあるのです。
それでは、早速いってみましょう。
1. 弟の彼女はラブドール!『ラースと、その彼女』(2007)
極度のシャイで人とほとんど会話できない、純朴な青年ラースが主人公。そんな彼を心配する兄夫婦でしたが、ついにラースから「彼女ができた!」との一報が入ります。しかし、彼が連れてきたのは、「ビアンカ」と名付けられた等身大のラブドールだったのです。
確かに、告白してもフラれる心配はないので彼女にはしやすいですが…。ビアンカと「もう眠い?」とか普通に会話するラースを見て、お兄ちゃんも「とうとう弟がイカれちまった!」と焦ります。
ですが、会話もロクにできなかった弟がビアンカとなら会話も弾む…。つまりこれは、「自分自身を変えようとする」青年の成長譚でもあるのです。みなさんも、子供の頃、大切にしていた人形とおしゃべりした経験があると思います。1人2役をすることで、「他者」という存在を学んでいくのです。
最後には、ほっこりとさせられるハートウォーミングな一作です。