5.異星人とのパンクな恋愛『パーティーで女の子に話しかけるには』(2017)
パンクロックを愛する高校生エンは、ある夜、空き家から聞こえる奇妙な音楽に引かれて中へと入ります。そこにはおかしな服に身を包み、おかしなダンスを踊る人々の集団がいました。家の中を見て回る内、集団の厳しい規則に歯向かう少女を見つけます。ザンというその少女と知り合う内、エンは彼女が人間ではないことに気づいていくのですが…。
お次は、思春期の少年少女によるクセの強い恋愛モノです。何になりたいのか分からなくて、ただ理由もなく世の中に反抗したい時期ってありませんでしたか。本作は、まさにその時期真っただ中の少年エンが主人公で、「パンク」は反骨心の表れでしょう。
同じく、異星人のザンも、集団のルールに反発しています。要するに、『ぼくのエリ』とは違って、今度は「反発心」同士が惹かれ合う話なのです。一言で言うと、まっこと奇怪な作品で、ビジュアルも音楽もすべてが強烈でキテレツ。
今後、間違いなく、カルト化して語り継がれる1本でしょう。