2. 大人になってマーメイドと再会『スプラッシュ』(1984)
まったく泳げないカナヅチの青年アランは、海で溺れているところを美しい人魚に救われます。一方、海底に落ちていたアランの財布をもとに、人魚は彼のいるマンハッタンへとやって来るのですが…。
「下半身、魚なのにどうやってマンハッタンに?」と思った方、ご心配なさらず。彼女は、陸に上がって鱗が乾くと、人間の足に変化するのです。そして、水をかけたら、また人魚に戻ります。この仕掛けは、しっかり劇中で「人魚とバレてしまうのではないか」というハラハラ感へとつながっています。
それから、人魚の声がテレビ画面を壊すほどのキーキー声なのも面白いところ。水中で聞いたら、さぞ美声なんでしょうね。(あと、テレビで英語を速攻マスターするので途中から普通に喋ります。スゴイ。)
1人は、泳げない人間の青年、もう1人は、泳ぎ抜群の海の住人。まったく接点が見当たらないようですが、実はこの2人、子供のころに1度だけ会っていたのです。陸と海という大きな障害を乗り越えて、2人はハッピーエンドを迎えることができるのでしょうか。