別腹の代表が「甘いもの」なのはなぜ?
しかし味変で「別腹」が開けるのなら、先にケーキを山ほど食べた後で焼肉に変えてもイケるのでは?と思ってしまいます。
ですが日常の食事を構成する成分は、塩味やうまみ、酸味というのがほとんど。「砂糖の甘さ」が際立った料理がメインとなる食事の中に出ることはあまりありません。
つまり私たちが経験する「満腹感」の大半がしょうゆ味や塩辛さによるもので、「甘いもの」が原因とはなっていないのです。
それから私たちの脳には食欲がわく「摂食中枢」と食欲が減退する「満腹中枢」があります。そして、「摂食中枢」は、血中の糖分が下がると刺激され空腹になりますが、反対に「満腹中枢」は血糖値が上がることで刺激されるのです。
つまり「甘いもの」を食べた後に別腹は開きにくいということなんです。食事に「ストップ」をかけるには「甘いもの」がもってこいなのでしょう。
とするとフレンチ料理ってかなり「甘いものは別腹」の理にかなった順番になっていますね。最初は前菜からスタートしてメインディッシュでいったんお腹を満たした後、スイーツで鮮やかにしめる。素晴らしいコースです。
reference: huffingtonpost, kanazawa-gu / written & text by くらのすけ