永久凍土のひび割れから「メタン」が流出
研究によると、特定された場所の永久凍土にはいくつもの亀裂が走っていることが確認されています。つまり、氷層のひび割れからメタンが漏れ出していると考えられているのわけです。
ジュランナ氏は「メタンを閉じ込めておくのに永久凍土は最適なため、その下に大量のメタンを隠している可能性は十分にある」と説明しています。しかしだからと言って、生命が必ず存在するとも限らないそう。
というのもメタンは、微生物が原因で生じる「生物学的プロセス」のほかに、水と岩の反応が原因で生じる「地質学的プロセス」からも生成されるからです。なので、メタンの格納庫が生物のサインであるとは言い切れないんだとか。
しかし微生物が原因でなくとも、メタンは炭素やエネルギー源として使用できるため、生命の存在できる環境を可能にします。さらに人類も火星に降り立った際は、メタンを化学物質やロケット燃料の製造に役立てることができるのです。
メタンの供給源が微生物だったならば、これは世紀の大発見。今後の研究が待たれます。