心臓が停止しても脳は活動している
最近の研究では、心臓が停止した後でも脳が活動していることが示されている。心臓が停止してから数分後に脳全体にわたって最後の脳波が現れるのだ。これは「スプレディング・デポラリぜーション(広範な脱分極)」と呼ばれている。この脳波は脳波計によって計測できるほど強いものである。
人間以外の動物では、死後48−96時間後においても、遺伝子発現や活動がおこっていることが示唆されている。また、死後4時間たった豚の脳細胞が蘇って活動したという最近の研究もある。人間においても死後、どのような活動が起こっており、それが意識や無意識に影響していないか、調べる必要があるだろう。