ミステリアスな「FTO遺伝子」の存在
研究では「FTO遺伝子」と呼ばれる遺伝子の中に、ある変異を持つ人は極端に甘い飲料を好むことも判明した。この遺伝子変異はこれまで肥満のリスクを低下させるものとして知られていただけに、謎が深まる結果だ。
コーネルス氏は、「これは意外な結果です。FTO遺伝子はミステリアスな遺伝子であり、どのように肥満とリンクしているのかは不明ですが、体重管理に関わる行動をコントロールするものとしての役割を果たしているようです」と語っている。
ふだん私たちが何気なくチョイスしている飲料だが、意思決定の際には遺伝的要素や精神作用などの複数の要素がせめぎ合っているようだ。そのことを知っていれば、健康被害を被る前に偏った飲料選択を見直すことができるかもしれない。