生粋の「天の川銀河出身」はどれだけいるのか…?
過去の研究では、天の川銀河が周囲の小さな銀河と次々に衝突し、それらを吸収しながら形作られてきたことが明らかになっている。
天の川銀河の中央の膨らみは、およそ100億年前に起きたソーセージ型の矮小銀河との衝突でできたと考えられている。大量の星が流入したことで、天の川銀河の中心が膨らんだのだ。
この先、天の川銀河にはさらに大きな衝突が起きる可能性もある。現在、天の川銀河は別の渦巻銀河である大マゼラン雲に衝突するコースを突き進んでいる。衝突まで少なくとも20億年を要するので、当面は心配無用だが…。
研究チームは、どれほどの数の星が、そして具体的にどの星が、生粋の「天の川銀河出身」かを調べることは至難の業だと語っている。
夜空にきらめく天の川の星々はもしかしたら、さまざまな別の銀河からやってきた「よそ者」の集まりなのかもしれない。
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https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/19188