
Point
■夜型生活の改善は、ストレスを減少させ、抑うつ、能力の向上などさまざま恩恵をもたらしてくれる
■簡単なルーチンを確立し、夜型を完全できれば、健康的でパフォーマンスの良い生活を取り戻すことができる
■今回の研究は、家庭でできる簡単な方法で夜型の改善を実現させ、実験参加者から肯定的な結果を得ることに成功した
夜型をなおしたい! そう強く思っているあなた。
大丈夫、夜型はなおせます! しかもとても簡単な方法で。
そんなわけで、今回は夜型改善に関する研究を紹介しよう。
夜型については、遺伝的な問題であり改善は難しいとする研究もあるが、今回の研究では家庭で実行可能な簡単なルーチンの実行によって夜型改善に成果が見られたとのことだ。
さっそく希望を持って内容を見てみよう。
この研究は英国のバーミンガム大学とサリー大学、そしてオーストラリアのモナッシュ大学による国際的な研究チームより発表され、Sleep Medicineに掲載されている。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1389945719301388?via%3Dihub
夜型改善の研究
睡眠時間がずれていく夜型は、実に深刻な問題だ。
一度ずれ始めると改善が困難であり、健康面にも不利益が現れ始める。
特に精神方面の影響が大きく、鬱やストレスが蓄積しやすいといった症状の多くは夜型生活に原因があるとする報告も多い。
今回の研究では、そんな問題を解決する方法を模索している。まず第一の条件として、家庭で簡単に実現できることが上げられている。普段の生活の中で実行可能な方法でなければ、夜型改善の方法としてはあまり実用的ではなく、意味がないためだ。
実験参加者は22名の健常者で、平均就寝時刻はAM2:30、起床時刻はAM10:15以降という人たちだ。
実験では、彼らに3週間に渡ってあることを実行してもらった。それにより、参加者たちの就寝・起床時刻は、以前より平均2時間ほど早くなったという。