天気=大気の循環現象
重要なのは、局所的に大きな気温の変化があった場合、地球全体の大気の循環にも影響が出るという点です。
異常気象が増えている原因は、ジェット気流が蛇行して大気の流れが変わっているためと言われています。
例えば、エルニーニョ現象は、太平洋の南米沿岸から赤道上に海面温度が平年より高くなるというだけの現象です。
ところが、この現象は世界中に様々な気象問題を発生させます。
こうなると地球温暖化によって、「夏に寒気が流れ込んで逆に寒くなる」「日照時間が減って寒くなる」といった、名称とはまるで逆の状況が発生したりもします。
また、気象は結局過去のデータと比較した情報でしかないため、異常気象が起きても、それがたまたま発生した問題なのか、長期的な変化が起きているのかまでは語ってくれません。
天気を目の前の空模様として考えていると、なかなか見えづらい問題ですが、天気は地球全体の大気循環現象です。
局所的に天気が変わっただけだったとしても、それが地球全体に影響を及ぼす大問題となる可能性もあります。
『天気の子』では雨が降り続けるという極端な気象が描かれていましたが、便利さと引き換えに温暖化が進む現実の世界も、ひょっとすると今よりも異常な気象が続いてしまう可能性もあるのです。