■鳥や魚の、色・形の認識能力が優れていることが知られている
■フグも形を見分ける能力があり、 「取ってこい」の芸ができるものも
ヒトの次に賢い動物は、あなたは何だと考えますか? 私の脳内に筆頭で浮かぶのは、ヨウムです。
アメリカのペッパーバーグ博士が研究していたヨウム、『アレックス』は、50の物体と7つの色、5つの形を認識し、6つまでの数を数えられ、「ゼロ(~がない)」 の概念すら理解していたとのこと。
鳥が“3歩歩けば忘れてしまう”「鳥頭」ではなかったのと同様に、魚も実は高度な知能があることがわかってきています。
たとえば、大阪市立大学の幸田正典教授らの研究によると、ベラ科のホンソメワケベラは鏡に映った自分を認識できるという、チンパンジーやイルカなど、高度な社会生活を送る生き物と同じ能力を持つのだそう。
魚が鏡に映った姿を自分と認識 大阪市立大などが確認
下あご付近に色素を注射したホンソメワケベラが、鏡を見たあと砂にこすりつけるようなしぐさをして、再び鏡の前に戻るという行動が確認されたということです。https://t.co/t3pj2B7EQ1#nhk_video pic.twitter.com/vP6ApIhP1x— NHKニュース (@nhk_news) February 7, 2019
自分の喉にマーカーがついていることを鏡を見て理解し、体をこすりつけて取ろうし、「取れたかな」と鏡を見て確認までするのだとか!
フグが芸をする!
賢い動物といえば、犬は芸をすることでそう言われていますよね。魚が芸をやるなんて想像もしていませんでしたが、なんと犬の「取ってこい」のようなことができるフグがいるんです。
指示をする人の方に泳いでいくフグ。見本となるものを見せられ、これと同じものはどれ?と言われているようです。4つ並べられたものの形を見比べ、うえから3番目の見本と同じものを選ぶフグ。何だか犬のように見えてきますね!
フープは仕切り直しやご褒美の合図をする、コミュニケーションツールなのでしょう。さし出すとフグが顔を出して、餌をもらっています。イルカやアシカショーぽくもあるかも。
ヨウムのアレックスの「50の物体と7つの色、5つの形を認識」には及ばないかもしれませんが、物体、もしくは色や形を区別しているようで、たいしたものです。
なお、動画にいるのはサザナミフグと思われます。西南大西洋、インド洋、東太平洋などのサンゴ礁や河口域に生息するフグとなります。
ちなみにフグには、まさに顔が犬っぽい「イヌフグ」「ドッグフェイスパファー」の通称をもつ、コクテンフグという種もいるので、ぜひ同じようにやってほしいもの。