最終的には子育て支援が充実した国へ移住するしかない!?
米ユタ大学のニコラス・ウォルフィンガー氏によると、同じ現象は米国でも見られるそうです。
同氏は最近、米国の総合的社会調査 (General Social Survey, GSS) のデータ40年分を分析し、子供がすでに巣立った50〜70歳の親の幸福度が、家に子供がいまだに同居している50〜70歳の親よりも5〜6%高いことを示しました。
一方、育児支援が手厚いノルウェーやスウェーデンでは、家に子供がいる親の方が子供がいない人よりも幸福度がわずかに高いようです。子育てに付き物の時間的・経済的制限というデメリットが生じにくいのでしょう。
結局は、育児有給休暇、育児補助金、休暇、病気休暇などの手当によって幸福度が大きく左右される面はあるのかもしれません。
子育ての真っ只中にいるときはどんなに大変でも、結果的には人生に豊かな彩りを与えてくれる子供の存在。ただ、「恩返しを期待して子育てをする」というギブアンドテイクの姿勢には少し違和感を感じるのも正直なところ。
子育てのストレスを軽減するための支援が日本でもさらに増え、子育てという人生において限られた貴重な時期の最中にもっと自然に幸せを実感できる環境が整えばいいですね。
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