警察だって人間だ
その結果、世間が自分たちの仕事について理解していないと答えた警官と消防士は、その監督者から、著しく積極性に欠けると評価されていたことが分かりました。
パティル氏はこの悪影響について、次のように語っています。「積極的な警官であれば、近隣で何かが起こりそうであれば、たとえ行動の必要がなく、実際に誰も見ていなかったとしても、パトロールに出かけて誰かの力になろうとするでしょう」
「しかし積極性に欠けていれば、勤務中にやる気を見せずに、基本的には上司から指示された仕事しかすることはないでしょう」
パティル氏は、こうした悪影響を回避するためのカギは、世間のイメージを向上させる方法を考え出すことだと語ります。警察も人間です。自分たちの仕事の危険性や難しさが正しく理解されて敬意を払われていれば、モチベーション高くいい仕事ができるでしょう。
パティル氏はこの研究の意義について、「私たちの研究は、警察に対する世間のイメージを本当に変えられるのはどのような方法なのかを考え出すための、次のステップがいかに重要であるかを示そうとしたものです」と語っています。
日本でも公務員に対しては厳しい目が注がれる風潮がありますが、彼らに本当にやる気を出してもらうためには、私たちが彼らの仕事を理解しようとしてあげることも重要なのかもしれません。