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意外と少ない?心血管の健康を維持できる「昼寝」の最適頻度が判明

2019.09.11 Wednesday

Credit: depositphotos

Point

■週に1〜2回昼寝をする人は、心臓発作や脳卒中の危険性が平均より48%低い

■週に3回以上昼寝をする人の心臓発作や脳卒中の危険性は、平均と変わらない

■昼寝の長さは、心血管の健康に関する限り特に重要でない

認知能力だけでなく創造力もアップするといわれる「昼寝」。しかし昼寝の効能はこれだけではないようです。

スイスの研究チームが最近行った調査で、週に1〜2回昼寝をする人は、心臓発作や脳卒中の危険性が低いことが明らかになりました。論文は、雑誌「Heart」に掲載されています。

Association of napping with incident cardiovascular events in a prospective cohort study
https://heart.bmj.com/content/early/2019/08/16/heartjnl-2019-314999

週1〜2回昼寝をする人は心血管疾患の危険性が約半分

調査は、スイスのローザンヌに住む35〜75歳の住民から無作為に選ばれた被験者3,462名を対象に実施されました。3年間にわたって、被験者の健康状態を週次で確認し、前週の睡眠習慣について報告を受けました。その後、さらに5年間にわたり、被験者の健康状態を追跡調査しました。

被験者の60%近くが昼寝をまったくしないと回答したのに対し、約20%は週に1〜2回昼寝をすると回答しました。また、25%近くの被験者は、週に3回以上昼寝をすると答えました。

8年間の間に、研究チームは、計155件の致死性および非致死性の心血管疾患を観察しました。

Credit: pixabay

調査の結果、週に1〜2回昼寝をする人は、全体平均の48%も心臓発作や脳卒中に陥る危険性が低いことが判明しました。昼寝をすることで、心臓や血管の健康が保たれるなんて不思議ですね。

ただし昼寝は、頻繁にすればするほど良いというわけではなさそうです。週に3回以上昼寝をする人は、心臓発作や脳卒中の危険性に違いが出ませんでした。

次ページ昼寝の長さはそこまで重要ではない!?

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