甘く見てはいけないベンゾカインの副作用
解毒剤のメチレンブルーを投与された女性は、数分間で気分が改善しました。2回目の投与を受けた後、経過観察のために一晩入院した女性は、翌朝には帰宅することができました。
ベンゾカインには、血中の鉄から電子を奪うことで、その形状を変え、酸素と上手く結びつかないようにする作用があります。人体は、生命維持に必要な成分を体内に行き渡らせる鉄と酸素の強い結束に依存しています。
血液が窒息状態に陥り、血中酸素量が正常の70%を下回ると、体内の組織に深刻な損傷が及びます。この女性の場合、採取した「濃紺色」の血液を調べたところ、酸素量は68%まで低下していました。
ベンゾカインの副作用、決して甘く見てはいけないようです。