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どこでも満天の星が見られる移動式「プラネタリウムテント」!  制作奮闘記を開発者にインタビュー (4/5)

2019.10.02 Wednesday

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これからの展望

——今後は、どのようなところで活動をしていきたいですか。

病院で上映できないかと考えています。エアドーム型のテントだと、車いすの方が入るときに沈んで危ないのですが、プラネタリウムテントでは、そのまま入ることができるんですよ。

また、児童養護施設でボランティア上映も行っていきたいですし、自分のキャリアもかねて、キャンプ場での上映は続けていきたいです。キャンプ業界も盛り上がってほしいですから。

それに、野外イベントは全国各地でありますが、星関係が出店されていることってなかなかないので、プラネタリウムテントを通して、多くの方に天の川を見ていただけたらいいなと思っています。

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今後の活動について語る猪俣さん

——さらなる展望について教えてください。

星に関係する業界の人といろいろなことをやりたいと思ったのも、開発を考えた理由の1つです。プラネタリウムテントでの解説員を増やすといった「星のソムリエ®」の活躍の場のひとつにすることなどを考えています。

でも、星と関係のない業界でも、一緒にやりたいという方がいらっしゃれば歓迎です! ほかには、自分でもプラネタリウムテントを1からやってみたいという方がいらっしゃれば、ゆくゆくは「建て方講座」のようなものをやってもいいかなとも考えています。そうして全国に広まっていくのが希望ですね。

——確かに最近はヒーリングを主に置いたプラネタリウムも流行っています。音楽やアロマも入れて、マッサージの業界と組む、なんてのもありかもですね。

そうそう、プラネタリウムの上映だけでなく、プラネタリウムテントは映画の上映などにも使えますしね。

業界をもりあげるには、1つの業界という点ではだめで、点と点をつなぐのが大事だと考えています。さまざまな業界とのコラボレーションが考えられますし、組んだら思わぬ面白いものもできるかもしれませんよね!

——そうして伝えた感動が、また新たなことに波及していきそうですね。

そうですね。天の川を見たことがある人がほとんどいないので、見てもらいたいという想いからプラネタリウムテントが生まれたので、「プラネタリウムテントで見ても、天の川はこんなにきれいなのだから、実際に見てみたい」という、外に向かうきっかけになるといいです。

でも、それは星に限らなくていいと思っています。プラネタリウムテントで美しい星空を見たことを通して、アウトドアへの興味でもいいし、星空の下で美味しいご飯を食べたいということでもかまいません。

つまり、プラネタリウムテントはこれまでになかったものですから、新しい扉を開くきっかけになればいいなと思っています。見た方の世界が広がってくれれば、嬉しいですね。

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Credit: 猪俣慎吾

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