17日にくじら座のミラが極大に。変光を見逃すな
変光星というと、もうひとつ注目したい星が、くじら座にあります。くじら座というと、電波望遠鏡で宇宙人を探すさきがけとなった、「オズマ計画」で聞いたことがある人もいるかもしれません。
くじら座にはミラという星があり、11月17日に明るさが極大になると言われています。変光星として初めて発見された星です。「ミラ」は「不思議なもの」という意味があり、発見したときの驚きがうかがえますね。
秋の星座は、まるで物語絵巻のようになっていて、ペルセウス座と、その周辺にあるペガスス座、アンドロメダ座、カシオペヤ座、ケフェウス座、そしてくじら座は、1つの神話に登場します。
ケフェウス王の妻、カシオペヤ王妃が自分と娘のアンドロメダは海の妖精よりも美しいと傲慢なことを言ったために、海の神ポセイドンの怒りを買い、化け物くじらが海に放たれました。怒りを鎮めるためにアンドロメダはいけにえにされ、鎖につながれてしまいます。
化け物くじらに襲われるというときに、ちょうどメドゥーサを倒した帰りのペルセウスが天馬ペガススにまたがって通りかかり、救出するという神話です。