くじら座とミラの探し方
都内では肉眼で星座の形を把握するのは無理でしょう。そこで、目印となるのが2等星「デネブカイトス」です。
国立天文台のサイトでは、秋の四辺形を構成する星のひとつ、「ディフダ」のある一辺をそのまま南に引っ張って探す方法が書かれています。
ただ、秋の南の空の低いところに1つ輝く1等星、みなみのうお座のフォーマルハウトから、東に向かって真横にみていくと、少し上のあたりでポツンと2等星が発見できると思います。周りに明るい星がなく、11月15日の21時頃は真南にあるため、発見は難しくありません。
このときペルセウス座を正面に見ると、右下に明るい赤い星が見えます。冬の星座を代表するおうし座の1等星、アルデバランです。このアルデバランとデネブカイトスを結んだ線の中央あたりにミラがあります。
余談ですが、白鳥座の尻尾にあたる位置に「デネブ」という星がありますが、「デネブ」はお尻という意味。デネブカイトスもくじらの下半身部分、お尻の位置にあります。
ほかには、春の大三角を構成する星で知られる、しし座の2等星「デネボラ」もライオンのお尻の位置にあります。実は、「デネブ」とつく星は、複数の星座に存在します。「おしり星シリーズ」と、まとめて覚えやすいですよ。