星を見ていると、いろいろな明るさがありますよね。
星は目で見える最も明るいものから暗いものまで、1等星~6等星で分類されます。紀元前150年頃にギリシャの天文学者ヒッパルコスがはじめたそう。現代の星座早見盤を見ても、どの星が何等星かわかるようになっていますよね。
でも、日によって明るさが変わる星があるんです。
これは「変光星」と呼ばれ、そのなかでも代表的な2つの星が、見頃を迎えているのでご紹介します。また、星が見えにくい都内で星空案内人®を行っている経験から、簡単に探す方法もお教えします。
変光星、その名はアルゴル
変光星で有名なものといえば、「アルゴル」です。
秋を代表する星座の1つであるペルセウス座にあり、今の時期だと20時には高く昇り、観察しやすくなっています。
アルゴルの名前の由来は、アラビア語の「ラス・アルグル」から。意味は「悪魔の頭」です。
ペルセウス座はギリシャ神話の登場人物、ペルセウスという英雄が描かれています。
神話においてペルセウスは、髪の毛が蛇でできていて、目を見たものを石に変えてしまう怪物メドゥーサを退治するのですが、アルゴルはちょうどペルセウスが持っているメドゥーサの頭に位置します。まさに、悪魔の頭というわけですね。
ちなみに、メドゥーサは三姉妹で、総称がゴルゴーンなのですが、メドゥーサ自体をゴルゴーンと呼ぶこともありますよ。