オーダーメイド治療における3Dバイオプリントの可能性
医療現場での実用化には、CRISPRなどの技術を用いてドナー細胞を編集し、血管同士が合体し、患者の身体に受け入れられるものにすることが必要です。Karande氏は、現在はその段階まで到達していないものの、今回の研究がその第一歩であることは間違いないと説明しています。
特定の症状や患者の個性に合わせた治療を行うオーダーメイド医療において、3Dバイオプリントが秘める可能性は無限大とも言えます。
神経や血管の端の損失を伴う火傷の治療に限らず、傷の修復に時間が掛かる糖尿病や、床擦れによる皮膚損傷の治療などへの活用が期待されています。