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80%の精度で落雷を予測するAIが開発される (2/2)

2019.11.13 Wednesday

前ページ落雷の予想

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落雷の危険性

もしあなたが都会の住人である場合、高い建物が多くまた避雷針などの設備も整っているため、落雷をそれほど脅威に感じることはないかもしれません。

しかし、高い建物の少ない場所、開けた場所では落雷の危険性はかなり高くなります。特に落雷で恐ろしいのが直撃以外の放電による影響です。落雷は落ちた地点だけに被害をもたらすものではなく、広い範囲に放電を起こし地面立つ多くの人たちに被害をもたらす場合があります。

下のツイートはジャマイカのフットボールスタジアムで行われた学生同士の試合の様子です。この日は雷が発生しており、試合終了6分前に落雷が発生したそうです。これは選手に直撃したわけではありませんが、フィールドにいた二人の選手が落雷直後に感電して倒れてしまっています。

山岳地帯でも似たような被害の報告があります。登山者などは山で発生した落雷が斜面を伝って放電することで、直撃を受けたわけでもないのに感電して転倒することがあります。山ではこうした被害により滑落する危険なども発生します。

街での落雷では、電線に直撃することで高電流が逆流して家電を破壊したり、PCのデータが破損するなどの被害も報告されることがあります。

落雷は決して侮れない危険な災害です。事前に落雷地点が予測できることで、上で紹介したスタジアムの事故のような惨事も未然に回避できるかもしれません。

ただ、現在のところこのシステムには課題も多いと言います。1つは衛星やレーダーなど高価な外部データが必要なこと、またそのために非常に処理が複雑で、速度が遅いのだといいます。

しかし、自然災害を予測できるAIというのはこれからの展望に期待できそうな技術ですね。自然災害は日本でも脅威になることが多いのでぜひ発展してほしい研究です。

reference:newatlas,loopjamaica/ written by KAIN

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