自然界に見られる黄金比
黄金比は単に美しいだけでなく、「神秘的」だと言われています。なぜなら、黄金比を自然界から発見することが出来るからです。
植物の花びらの数はフィボナッチ数であることが多いという事実をご存知でしたか?
植物の葉っぱも、茎を中心にしてフィボナッチ数列の方向に生えていくことが多いです。2方向、3方向、5方向、8方向に生えていきます。この生え方をすることによって、自然と葉同士が重ならずに、光合成の効率を上げるようになっています。
ヒマワリの種の並びにもフィボナッチ数列が関係しています。
ヒマワリの種は、時計回りと反時計回りの螺旋状に種が並んでいます。それぞれの螺旋の数の比率は黄金比になっているようです。ヒマワリの顔は円形ですが、円の内側にたくさんの種を並べるには、この並び方が一番効率的なのだそうです。
フィボナッチ数列の正方形を並べていくと黄金長方形になることは示しましたが、一つ一つの正方形の角を、円を描くように繋いでいくと下図のような螺旋が出来上がります。これは「黄金螺旋」と呼ばれているものです。
この黄金螺旋は、どこかで見たことのある形ではありませんか? 実は、台風の渦は黄金螺旋に近い形になっているのです。
自然界に黄金比がみられるということは、「自然界のルールの中にも黄金比が組み込まれている」ということです。そして、そこからは、効率性や環境との調和を読み取ること出来ます。人間が黄金比を心地よいと感じるのも納得できますね。