星の寿命は何によって決まるのか?
星を見ていると、さまざまな色の違いがあります。
筆者は子どもの頃、星は年をとるにつれて青から赤くなっていき、青い星は温度が高くて若く、赤い星は温度が低いと知りました。よって、赤い星を見ると、残りの寿命が短いんだな…と思っていました。
でも、そもそも星によって元から持っている寿命の長さは違い、一概にそうとは言えないのです。
星はガスが重力で集まって形成されます。中心に向かってガスがどんどん集まるいっぽう、ガスの圧力は外側に向かい、両者が釣り合うために球形を保ちます。
つまり、重い星ほど大きな重力エネルギーを持つために熱エネルギーも大きくなり、明るい星になるというわけです。
そして、星はどれくらいのガスが集まって星になったか(質量)によって、寿命が異なります。
重い星:高温で明るく、寿命が短い
軽い星:低温で暗く、寿命は長い
具体的に言うと、質量が太陽くらいの星の寿命は100億年。それが、太陽の10分の1くらいの質量だと1兆年と長生きに、太陽の10倍くらいの質量だと1000万年ほどの短命になるのだとか。
一気にばっと燃え上がるか、じわじわと時間をかけて燃えていくか。星でも燃費について考えることになるとは…。