Best1.18日(火)火星と干潟星雲・三裂星雲が大接近。月、木星、土星も並ぶ
今は火星が未明から明け方に南東の空の低い位置に出ているのですが、2月18日にいて座の干潟星雲と三裂星雲にもっとも接近します。
15日から25日にかけて、視野5度以内(500㎜望遠の画角)に火星、干潟星雲、三裂星雲と見ることができ、この期間に2つの星雲の間を火星が西から東へ通り抜けるように動くのだそう。
18日は、ちょうど2つの星団の間に火星が位置することに。ぱっと空を見ただけでは、星雲がどこにあるかわからないものですが、これなら捕捉できそう。日の出の1時間ほど前に双眼鏡で見てみましょう(東京だと5時30分頃)。
しかも18日の同時刻は、地平線に近い順から、土星、木星、火星、太めの三日月、さそり座の1等星アンタレスと、斜めにほぼ一直線に並んだ天体たちを見ることができます!
さらに、19日から21日にかけては、三日月と惑星の共演も連日で楽しめます。ほぼ同時刻の19日には、細い三日月と火星が接近、20日には木星が接近、21日には土星が接近。さきほどの金星の話と異なり、こちらは細くなっていく下弦の三日月との組み合わせ。
日による変化が追えるのと、一気にさまざまな天体が見られるのがポイントです。なお、今年は火星が大接近する年で、10月にもっとも明るくなります。今から観察しておいて、徐々に明るくなる変化を楽しむのも良さそうですよ。
1位にした理由
Good!:ちょっと珍しさがあり、数日にわたってたくさんの天体と現象が見られるお得感。
Bad!:観察時間が早朝なので大変かも。
以上、今月の星の見どころベスト3【2020年2月】でした。朝晩は冷え込むので、防寒はしっかり忘れずに、今月の天体ショーを楽しみましょう。
reference: Astroarts, 国立天文台(1, 2)/ written by ofugutan