- ガラパゴス諸島のイザベラ島で、絶滅したと考えられていたゾウガメ30頭が発見される
- その中には、2012年に亡くなったゾウガメ「ロンサム・ジョージ」の同系統が含まれていた
南米エクアドル・ガラパゴス諸島の一つ、イサベラ島にあるウルフ火山周辺で、絶滅したと思われていたゾウガメ30頭が発見されました。
うち1頭は、かの有名なゾウガメ「ロンサム・ジョージ」と同じ血統とのことで、大きな話題を呼んでいます。
ジョージは最後の1頭ではなかった⁈
ガラパゴス国立公園局によると、発見された1頭の若いメスは、ピンタ島に土着のピンタゾウガメ種(Chelonoidis abingdonii)の直系とのことです。
これまで、この種は、2012年6月に亡くなったロンサム・ジョージが最後の生き残りと考えられていました。ジョージの死亡時の年齢は、推定で100歳を越えていたと言われます。
ピンタゾウガメは、食用として乱獲や生息環境の人為的な破壊により、ジョージを残してあとは絶滅したと思われていたのです。
後の29頭は、フロレアナ島を土着とするガラパゴスゾウガメ種(Chelonoidis niger)の直系で、オスが11頭、メスが18頭発見されています。
これら2種は、ともに絶滅危惧種に指定されていました。
これら2種が、それぞれの島から離れたイザベラ島で見つかった理由について、ガラパゴス国立公園局は「かつて、海賊や捕鯨業者が、他の島々から捕獲したゾウガメをイザベラ島に放ったという過去があるから」と説明します。
当局員は、ガラパゴス諸島にはまだ2万5000体近くのゾウガメが残っていると推測しており、今後も捜索と保護活動を進めていく予定です。
少しでも絶滅を防げるといいですね!