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暗黒物質 vs 修正ニュートン力学!暗黒物質を含まない銀河形成シミュレーションが初めて実行される (2/3)

2020.02.12 Wednesday

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修正ニュートン力学とは?

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発生源Sからの流速は距離rの2乗の球面を通り密度が下がる(左)。万有引力の位置エネルギーのグラフ(右)。縦軸が位置エネルギーの強さ、横軸が重力源との距離。/Credit:Borb,Wikipedia Commons/受験のミカタ

従来のニュートン力学で説明されている万有引力の法則では、重力の強さは発生源の距離の二乗に反比例して減少していきます。

重力の発生源から離れれば離れるほど、加速度的に重力は弱くなっていくのです。

この考え方では、回転銀河は中心ほど早く回転し、外側に行くほど引っ張る力は弱くなって、回転速度が遅くなります。

しかし、実際の銀河はそのような動きをしておらず、中心からの距離に関係なくすべての天体がほぼ一定の速度で回転しています。

MONDは、この理由を説明するために、私達のよく知る万有引力の法則は、太陽系サイズの距離では有効な理論だが、銀河スケールの距離では成り立たないと主張しています。

重力の強さは、恒星間ほど距離が大きくなった場合には、距離の1乗に反比例します。この考えに従うと、銀河の回転は暗黒物質の存在に頼ることなく自然に説明できるようになるのです。

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