氷雪藻は「温暖化」を促進する
氷雪藻の繁殖プロセスは、南極の雪にとっては害悪となります。
なぜなら、雪が赤く染まれば、その分だけ太陽光を反射できなくなり、熱を吸収することで、雪解けのスピードが早まってしまうからです。結果として、それが氷雪藻の繁殖をさらに促進することになります。
つまり、「藻が熱を吸収するほど雪は溶けやすくなり、雪が溶けやすくなるほど藻が繁殖しやすくなる」という悪循環が生じるわけです。
悪循環の始まりは、氷雪藻が繁殖しやすくなったことにありますが、何よりもその土台を作ったのが、地球の温暖化でしょう。
もしもこのまま温暖化が深刻化すれば、世界中の雪原は真っ赤に染まってしまうかもしれません。