ミニムーンはやんちゃ!きれいには回ってくれない
Here's an animated GIF of our new mini-moon 2020 CD3, discovered by @WierzchosKacper. Rotating frame keeps the Earth/Sun line stationary. Orbital elements courtesy of IUA MPEC. https://t.co/dok3jn3G9hhttps://t.co/x1DXWLq2vm pic.twitter.com/O3eRaOIYjB
— Tony Dunn (@tony873004) February 26, 2020
ダン氏が作成した軌道シミュレーションから、ミニムーンの忙しい軌道が明らかになっています。
軌道シミュレーションでは、従来の月の軌道が白色で、ミニムーンの軌道が赤色で表現されています。
ミニムーンは約47日ごとに地球を1周します。しかし、従来の月のように規則的な円を描くのではなく、酔っぱらったように不規則な楕円を描きます。
ミニムーンがこのような動きになるのはなぜでしょうか?
その大きな理由は、ミニムーンが受ける複雑で希薄な引力関係にあります。
太陽の軌道上を周回しているミニムーンは、月のように地球と密接に繋がっておらず、一時的に捕らわれているだけです。
ミニムーンは、その時々で、月に引っ張られたり、地球に引っ張られたり、太陽の影響が強くなったりすることで、不規則な動きになっているのです。
では、従来の月のように、地球の周りを安定した軌道で回り続ける、永続的な「第二の月」が誕生することはあるのでしょうか?
アリゾナ大学の惑星科学者であるカット・ボルク氏によると「入ってきた惑星が軌道を微調整しながら、地球の軌道上に安定するために、既存の月との引力相互作用を完璧に保つ必要があります。可能かもしれないが、まず起こらないでしょう」とのこと。
最新の観測によると、ミニムーンは既に地球から遠ざかっています。
太陽の軌道に戻る可能性が最も高いですが、地球に直進する可能性もあります。その場合は、大気中で燃え尽きて、私たちに綺麗な流星を見せてくれるでしょう。