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雷が1年中鳴り止まない「カタトゥンボ川」とは

2020.03.21 Saturday

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カタトゥンボの雷/Credit: en.wikipedia

世界に数多ある不思議スポットの中でも、南米北部・ベネズエラのカタトゥンボ川は特に有名です。

ここは世界一落雷の多い場所として知られており、別名「カタトゥンボの雷」と呼ばれています。

カタトゥンボ川がマラカイボ湖に注ぐ河口部の上空では、1年を通して200日以上が落雷日であり、1時間に最大3600本の稲妻が走るそうです。

落雷はなぜ起きる?

落雷の発生原因は、カリブ海から吹き込む風と大陸にそびえるアンデス山脈、そしてカタトゥンボ川周辺の地形にあると考えられます。

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Credit: ja.wikipedia

カタトゥンボ川がマラカイボ湖につながる河口部は、アンデス山脈に三方向を囲まれており、カリブ海から来る暖風を取り込みます。

吹き込んだ暖風はアンデス山脈にぶつかることで、電荷を帯び、雷雲をつくり始めます。

結果、河口部の上空5キロ地点に溜まった雷雲が天然のアーク放電を放つのです。

落雷は、夕暮れのおよそ1時間後から10時間以上にわたって発光しつづけます。

そのため、カタトゥンボ上空は、世界最大の「対流圏オゾン発生器」と言われています。

同地は、2014年に「世界で最も稲妻が多い場所」としてギネスレコードに登録されました。

カタトゥンボの雷は、ヨーロッパでも大航海時代から知られており、海賊たちが稲妻を灯台がわりに使っていたそうです。

そのため、「マラカイボの灯台」という名前も付いています。

稲妻が起きないことの方が珍しいため、2010年の1月に落雷が一時的に起きなくなった際、地元住民たちは逆に不安になったとか。

およそ6週間後に落雷が再開すると、住民たちは安心し、喜びに湧いたそうです。

イギリスで15,000発の記録的な落雷。神秘的な「雷樹」現象も発生

reference: reddit / written by くらのすけ

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