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宇宙の大規模構造を「粘菌」が再現!驚異の能力が明らかに (2/3)

2020.03.16 12:15:23 Monday

前ページ粘菌は最適化されたネットワークを形成する

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モジホコリカビは宇宙を描いた

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プログラム化された粘菌の描いた宇宙の大規模ネット構造のフィラメント(紫)。下の3つの連なったボックスのそれぞれ左側は、実際の観測結果で高密度な物質(銀河など)が確認された位置(赤)で、右側は粘菌の予測した物質分布(紫)と実際の観測結果(赤)と重ねたもの。赤と紫の場所は見事に一致している/Credit:NASA, ESA, and J. Burchett and O. Elek – UC Santa Cruz

準備が完了すると、研究者は演算を開始させました。

するとプログラム化されたモジホコリカビは、仮想宇宙に適応しながら成長してゆき、最終的に図の紫色の部分の様に、見事な三次元ネット構造を構築しました。

後は、このモジホコリカビのネット(紫)を、実際の天体観測データ(図の赤い点)と比較し、両者が重なるかをチェックするだけです。

両者が重なっていれば、モジホコリカビの描いた仮想宇宙が現実の宇宙と一致することを証明します。

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粘菌によって描かれた地球近傍の銀河ネットワークの3Dイメージ動画/Credit:youtube

その結果、プログラム化されたモジホコリカビが形成したネット構造に該当する場所と、望遠鏡による観測結果は、見事に一致

モジホコリカビは人類には知り得ない宇宙の大規模ネットワーク構造を、現実世界で再現していたのです。

次ページ最近の研究で次々と発覚する粘菌のスゴさ

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