死亡率の違い
インフルエンザの入院率はたったの2%。しかし新型コロナウイルスの入院率は30%に上ります。
また、新型コロナウイルスの死亡率はまだ確定していませんが、1~3%と言われています。これは少ない数値でしょうか?
そんなことはありません。
インフルエンザの死亡率はもっと低い0.1%です。しかし、これでも米国だけで年間6万人が命を落としています。
国や環境によって違いはありますが、新型コロナウイルスはインフルエンザの死亡率の10倍だと言えます。
そして、この死亡率は全年齢のデータです。年配者、そして免疫力が低い人の死亡率は、圧倒的に高くなります。
さて、インフルエンザと新型コロナウイルスの違いを「基本再生産数」「潜伏期間」「免疫」「死亡率」の観点で確認してきました。
これらの点をふまえると、今後世界人口20%~60%が新型コロナウイルスに感染すると予測されています。
特効薬もワクチンもない病気に立ち向かうための最善策は、「接触をさけ、家から出ない」ことです。人を介さない限り、ウイルスは広がりません。
しかし、これはすべての人が協力しなければいけません。「インフルエンザに似ている」という安易な考え方は捨て去るべきしょう。
インフルエンザと比較すると、事態を小さく見せ、ホッとするかもしれません。
しかしそれは、深刻な問題に対して自分の感覚を麻痺させるのと一緒です。麻痺している場合ではありません。警戒し、賢明な判断をする時なのです。