新型コロナは「睾丸には感染しない」という研究結果
新型コロナは「睾丸には感染しない」という研究結果 / Credit: depositphotos
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新型コロナは「睾丸には感染しない」という研究結果 (2/3)

2020.04.25 Saturday

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両者の主張は一長一短

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結論がどちらでも、男性の方が感染が長引きやすいのは事実/Credit:medrxiv

並び立つ2つの「睾丸潜伏説」と「睾丸無縁説」。

しかし、どちらの研究にも大きな弱点がありました。

米国の研究では精液中のコロナウイルスが調べられていません。一方、中国の研究では、測定したものがACE2のタンパク質そのものではなく、ACE2をコードする遺伝子の金型(RNA)の量でした。

加えて中国の研究では、軽度な症状の患者からしか精液を採取していなかったのです。

またどちらの研究でも、患者の睾丸の細胞を直に観測しておらず、睾丸中のウイルスの有無に関する決定的なデータが存在しません。

もっとも、この点においては仕方ない部分も存在します。

睾丸の細胞にウイルスが存在するかを確かめるには、睾丸を取り出して、薄くスライスして、顕微鏡で観察しなければなりません。

そしてどちらの研究でも、残念ながら、睾丸を寄付してくれる患者には巡り合えませんでした。

次ページ共通なのは患者と検死解剖医による現場の意見

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