マヒ患者の運動能力と触覚が新技術で回復!触覚の情報コード化に成功
マヒ患者の運動能力と触覚が新技術で回復!触覚の情報コード化に成功 / 図は触覚のコードを可視化したもの/Credit:Cell
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マヒ患者の運動能力と触覚が新技術で回復!触覚の情報コード化に成功 (2/4)

2020.05.04 Monday

前ページ「動き」「感情」に次いで「触覚」の情報コード化に成功

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コードを循環させて運動能力と触覚の両方を回復させる

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患者の脳とコンピューターの間でコードを循環させることで、自発的なコード生成が可能になった/Credit:Cell

人間の脳は、運動と触覚を連動させて機能させています。

そのため、それぞれを独立して稼働させる為には、まず2つのコードを分解する必要がありました。

上の図のように、分解した運動コードを前腕部の筋肉刺激に用い、触覚コードを上腕の神経から脳に送信することで、麻痺患者の触覚と運動能力の両方を回復することができました。

これは、脊椎損傷患者が運動能力と触覚を同時に取り戻した初めての例になります。

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何気ない動作にみえるが、実験が行われるまで患者の手は完全に麻痺していた/Credit:Cell

この技術によって、完全に麻痺していた被験者の右腕が、上の動画のように患者の意思で動かせるようになったのです。

訓練を繰り返すことで、現在では音ゲームの「ギターヒーロー」を楽しむレベルまで回復しているとのこと。

次ページコード化の鍵となったのは知覚以下の神経活動

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