12000年前の最古の神殿「ギョベクリ・テペ」には高度な幾何学的知識が用いられていた
12000年前の最古の神殿「ギョベクリ・テペ」には高度な幾何学的知識が用いられていた / 真上からみた構図。遺跡は円形の囲いにはめ込まれた外縁の石柱と、中央部にある2本の巨大な石柱によって1つの単位を形成する/Credit:Cambridge Archaeological Journal
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2020.05.17 Sunday

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ギョベクリ・テペの初期遺跡は高度な幾何学的知識によって作られた

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初期遺跡のなかの3つの円形の囲いと中央の石柱が正三角形を描いた/Credit:Cambridge Archaeological Journal

ですが新しく行われた研究では、この問題をさらに難解にするかもしれません。

イスラエル、テルアビブ大学の研究者は、ギョベクリ・テペの初期遺跡は単一の計画の元に一度に建てられたと主張しました。

根拠となったのは、初期遺跡の単位であるくぼみに据えられた石柱の位置です。

建築学的な手法を使って、くぼみの中央部に据えられた石柱の位置を分析したところ、上の図のように3つの円形の囲い(B、C、D)と石柱の関係が、底辺(黄色の線)の垂線(青い点線)を元に正三角形を描いていることがわかりました。

これが事実ならば、初期遺跡が単一の計画性をもって建造されたことになります。

そして建設を指揮した何者かは、幾何学的形状に対する高度な知識を持っていたことになります。

ですが文字すら存在しない狩猟生活を送っていた人類がどのように三角形の法則を理解し、高度な測量を元に図形を描き出したかは、不明なままです。

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