かなり小型だった
新たに見つかった系外惑星は、「OGLE-2018-BLG-0677L b」と命名されています。
地球からの正確な距離は、2万4722.65光年です。
太陽系から天の川銀河の中心部までは、約2万6100光年あるので、この惑星は限りなく中心部の膨らみであるバルジに近いか、もしくはバルジに含まれていると予想されます。
地球の3.96倍の質量を持ち、主成分を岩石や金属とすることから「スーパーアース(地球型惑星)」に分類されます。
しかし、これはかなり小さいサイズらしく、重力マイクロレンズ法で見つかった中では最小とのことです。
惑星が公転する主星も太陽質量の0.12倍とかなり小さく、それが低質量星なのか褐色矮星なのかも調べられません。
惑星と主星の距離は、0.63〜0.72AU(天文単位)で、太陽と金星の距離に相当します。(1AUは地球と太陽との距離で、約1億5000万キロメートル)
主星の小ささゆえに公転スピードもゆっくりで、この惑星の1年は約617日でした。
ただ、生命の居住が不可能と断定されたわけではありません。惑星がハビタブルであるかどうかは、主星との距離や光の強さに左右されますが、まだそこまでは分かっていないようです。
今後の研究次第では、この惑星に生命が見つかる可能性も十分に残されています。
研究の詳細は、5月7日付けで「The Astronomical Journal」に掲載されました。