彫刻のような美しさのワケは?
こちらの画像は、MROに搭載されているレーザー高度計・MOLAの測定データから得た火星表面の地形図です。
MOLAは、火星表面にレーザーパルスを照射し、光の跳ね返りにかかる時間を計ることで高さを割り出します。
右端の白線で囲われた場所が、メリディアニ平原のある場所です。
最初に上げた彫刻のような画像は、平原にある巨大な衝突クレーターの内部を写しています。クレーターの底部は、堆積物に覆われていましたが、時間の経過とともに風や水による浸食が進みました。
もともと堆積物自体が、層状に敷き詰められていたため、画像のような美しい段上が露わになったと考えられています。
MROはまだまだ現役で活動しており、今後もHiRISEとともに新たな火星画像を送り届けてくれることでしょう。
HiRISEの撮影した火星画像は、「MRO’s image catalog」から閲覧できます。