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Credit:Terry_A._Davis/wikipedia
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統合失調患者が生み出した独創的なOS

2020.09.05 Saturday

Windows、MacOS、iOS、Androidなどは誰でも聞いたことがあるでしょう。これらはOS(Operation System)と呼ばれており、アプリやデバイスを作動させるための基本となるソフトウェアです。

そのようなOSを1人で自作してしまった人がいます。それがテリー・A・デイビス氏です。

デイビス氏は統合失調症を患っており、様々な症状に苦しみながらも「TempleOS」を作り上げました。

wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/TempleOS

統合失調症による苦しみ

デイビス氏は1969年に米国ウィスコンシン州で生まれました。

彼の父親は工場エンジニアだったので幼少期からコンピュータについて学ぶことができました。そして、その後順調に成長しプログラマ―となりました。

Credit:Terry_A._Davis/wikipedia
Credit:Terry_A._Davis/wikipedia / Credit:Terry_A._Davis/wikipedia

しかしながら、1996年から定期的に躁病(そうびょう)症状を経験し始めたようです。当初、彼は双極性障害との診断を受けましたが、後に統合失調症と判明。

彼は「宇宙人と政府のエージェント」の妄想によって苦しんでおり、何度も精神病院に滞在することになりました。

また彼のコミュニケーション能力は統合失調症の影響を大きく受けており、物議を醸す表現を何度も用いていました。

ただし、コンピューター関連の話題については明快に話すことができたようです。

そして、デイビス氏がカトリック教徒として育ったことも関係していると考えられますが、彼は「神からの啓示を受けた」と述べ、新しいOSである「TempleOS」を作成し始めました。

デイビス氏の思想が統合失調症によるものなのか、本人の述べた「神」によるものなのかは分かりません。

しかし、彼の残したTempleOSは好評であり、彼のファンを生み出すことになりました。

次ページ神殿としての役割を持つ?「TempleOS」

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