今月20日、米・オレゴン州で、2つの顔を持つオスの子ネコが誕生しました。
名前も2つ付けられており、ビスケットとグレイビーと命名されています。
飼い主のカイラ・キングさんがFacebook上に投稿した写真は、またたく間に注目を集めました。
なぜ顔が2つに?
ビスケット・グレイビーは、3匹の兄弟ネコと一緒に生まれましたが、体がずっと小さく、左右の半面に顔を一つずつ持っていました。
目は全部で4つ、鼻と口は2つずつあります。
これは非常にめずらしい症状で、「ジプロソープス(顔面重複奇形)」と呼ばれます。
その原因は専門家の間でも議論が続いていますが、最も有力なのは、「ソニック・ヘッジホッグ(SHH)」というタンパク質が関係するという説です。
SHHは、胚の発生時に重要な役割を果たし、手足や脳構造など多くの身体器官の形態形成に関わります。このSHHが異常分泌することで、ジプロソープスが生じると言われています。
特に稀なケースとして、頭蓋内の脳も重複することがあるようです。これまでに、ヤギやブタ、鳥類、それから人でも数例ほど確認されています。