糸電話などの遊びで、紙コップに向かって叫んだ経験がある人もいると思います。しかしその紙コップを、なんと「録音機材」に変身させてしまった猛者がいるんです。
最近instagramで話題になっているのが、この紙コップに向かって全力で叫ぶ少年。
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@dusttodigitalのアカウントで公開された動画では、ある少年が「大家好,我叫王伟豪(みなさん、こんにちは、私の名前はワンウェイハオです)」と紙コップに向かって一生懸命叫んでいる様子が撮影されています。
少年が叫び終わったあと、もうひとりが紙コップに接続された装置を操作。するとびっくり、少年の声が紙コップから再生されるのです。
一体なぜ、紙コップで少年の声を再現できたのでしょうか?
音が録音できる仕組みとは
普段聞く音の正体は「波」であり、音は空気や物体を振動させながら私たちの耳に届いています。
実際に、手を喉にあてながら声を出すと、声帯の振動を感じられますよね。
さらに音には「高さ」、「大きさ」、「音色」という3つの要素があり、音源から生じる振動の「波長」、「振幅」、「滑らかさ」によってそれぞれ決まります。
つまり振動の形を記録することができれば、音を保存することができるのです。
これを利用した録音機器が「レコード」で、音の振動を針でプラスチックの円盤に刻んでいます。
再生するときにはその刻まれた傷を針でなぞることで、音を再現できるわけです。