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「ワームホール」の生み出す時空のさざ波を予測。 重力波検出器による発見を目指す

2020.08.01 Saturday

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離れた空間同士をつなげるワームホールのイメージ。/Credit:depositphotos
point
  • 現状発見すらされていない理論上の存在ワームホールを発見する方法が考案された
  • 新たな研究はワームホールが生み出す特殊な重力波を予測しており、実際検出されれば存在が証明できる
  • この重力波は連星ブラックホールで、片方がワームホールだった場合、そこにBHが落ちることで発生する

超新星爆発、ブラックホール、ガンマ線バースト。宇宙には想像を絶する現象や天体に溢れていますが、人類はそのほとんどを観測して確認することに成功しています。

正直、もう人類が発見すらしていない未知の種類の天体なんて残ってないんじゃないかという気すらしてしまいますが、理論上存在するだろうと予測されながらも、未だに発見の糸口すらつかめていない天体はいくつも存在します。

暗黒物質も代表的ですが、SF作品でよく耳にする「ワームホール」も未発見の存在です。

ワームホールは「遠く離れた空間同士や異なる宇宙同士をつなぐトンネル」などと表現されています。

新たな研究は、そんなワームホールが重力波観測によって特殊な時空のさざ波として発見できるかもしれないと報告しています。

はたしてワームホールは現実に存在し、発見することは可能なのでしょうか?

ワームホールとは?

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Credit:pixabay

ワームホールは離れた異なる時空間同士、または別の宇宙とつながるトンネルです。

見た目はブラックホールにそっくりだと考えられていますが、ワームホールの場合、吸い込まれた物質は強力な重力場の中に閉じ込められるのではなく、ワームホールの中を通り抜けて反対側時空間へ抜け出していくと考えられています。

そんな性質のため、SF作品ではワープ航法の原理であったり、別世界へ旅するためのギミックとして利用されたりしています。

これを聞く限りとても現実に存在するもののようには思えませんが、ワームホールは時空の曲率や、重力を説明する一般相対性理論によれば、理論上存在可能であるとされています。

ブラックホールも同じように一般相対性理論から理論上導き出されたもので、長い間現実には存在しないと言われてきました。

しかし、今ではブラックホールの存在を疑う人はいないでしょう。

ワームホールも観測技術が未熟なだけで、いずれは発見できる可能性があるのです。

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