「パレイドリア」は進化の上で有利に働いた?
今回の結果は、パレイドリアが純粋な形状の認識というレベルを超えて、感情の読み取りといった高レベルの情報処理もこなしていることを証明しました。
パレイドリアが存在する理由について、パルマー氏は「人類が進化する上で大きなアドバンテージになったのではないか」と指摘します。
例えば、顔や感情の認識は、仲間とのコミュニケーションやコミュニティーの発達に欠かせませんし、天敵に対する素早い察知にも有用に働いたでしょう。
その中で、顔に見えるものには何でも敏感に反応するようになったのかもしれません。
「パレイドリアは、ないよりある方が確実に有利です。石や木を顔を見間違えても問題になりませんが、仲間や天敵に気づかないのは大いに問題があるのです」とパルマー氏は述べています。