カエルの保護に種の特定が欠かせない理由
カエルはその一生の中で、きわめて劇的な見た目の変化をする生物です。
尻尾だけで泳ぐオタマジャクシが4本足のカエルになるのですから、未特定のオタマジャクシがどのような姿になるかは専門家でも容易に予測できません。
研究主任のベンジャミン・タプリー氏は「オタマジャクシとカエルの姿はまったく似ていませんが、どのオタマジャクシがどのカエルになるのかを知るのはとても重要」と話します。
これはカエルの在来種が4種しかいないイギリスでは簡単ですが、270種を超えるベトナムではかなりの難題でしょう。
特に成体のカエルは、活動が活発で見つけにくいため、繁殖地の特定にはオタマジャクシがとても役立つのです。