現在も広がり続ける衝撃波
はくちょう座超新星爆発の残骸の外縁部分は、毎秒約350kmというとてつもない速度で現在も膨張を続けています。
衝撃波で吹き飛ばされた低密度の星間物質と、星の爆発で放出された物質が相互作用して、このベールのような不思議な構造が形成されています。
地球から見たはくちょう座ループの視直径は、満月の6倍ほどです。その中心には星の破片の痕跡が見つかっています。
はくちょう座ループは非対称な形状をしているため、超新星爆発の爆風は周囲へ等方的には広がらないという事実を示しています。